鹿児島の食

2015年1月3日

食事系

鶏飯(けいはん)

奄美のおもてなし料理。江戸時代に奄美の人々が薩摩の役人をもてなすために鶏肉を使った料理を出したのが始まり。

豚骨

豚の骨付き肉のみそ煮込。 薩摩の武士が戦場や狩場で作ったのが始まり。こってり濃厚な味が特徴で、豚の骨付き肉を鍋に入れ、焼酎、黒砂糖、味噌などを加え、ダイコン、ニンジン、こんにゃくなどと一緒にじっくり煮込んでつくる。

さつますもじ

ちらしずしを鹿児島では「すもじ」と言う。これは,宮中の女房言葉で、「酒ずし」が上流武士の豪華料理であったのに対し、「さつますもじ」は庶民のすしとして親しまれてきた。 季節の素材を具として、さつま揚げ、かまぼこ等を細かく切り、酢飯または白飯に混ぜて作る。 大きなだん鉢(口広の厚い黒さつまの鉢)にすし飯を入れ、地酒にひたした手であわせていくため、ほんのり地酒の香りが残るのが特徴である。 春の祝い行事、特に桃の節句には必ず作られるごちそうである。

きびなご

鹿児島近海でよく獲れる。 手で開いて酢味噌で味わう「きび刺し」が定番料理のほか、てんぷらや焼いてもおいしく食べられます。

さつまあげ

鹿児島県では「つけあげ」と呼びます。琉球料理の、魚のすり身を油で揚げた「チキアーギ」が薩摩に伝わり、「つけあげ」になったといわれています。

かごしま黒豚

約400年前に琉球から持ち込まれたといわれ、長年にわたり県内で改良されてきました。バークシャー種という品種で、前足2本、後ろ足2本、鼻、しっぽの6カ所が白い六白が特徴です。 やわらかく、歯切れがよく、うまみがあると人気

黒さつま鶏

国の天然記念物でもある「薩摩鶏」を父に、黄斑プリマスロックを母にもつ鹿児島の新しい地鶏です。 歯切れの良さと適度な歯応えがあり、甘みにも似たうま味があります。 また、他の地鶏に比べて脂のノリが良く,焼いても煮ても固くならず,冷めても美味しい肉質が特徴です。

きいこん

地鶏の煮しめ。 「きいこん(切いこん)」は,材料を切りこんで鍋に入れることから,その名がついたといわれている。 鶏の骨付きぶつ切りを使ってつくる正月料理で,祝い膳の一つの中皿につける煮つけのことである。

がね

さつまいも入りかき揚げ 鹿児島の郷土料理の代表格で、揚げた姿が「かに(鹿児島弁でがね)」に似ていることからこのように呼ばれている。 地域や作る人によって材料や味も異なるが、共通点は、「さつまいもと粉類を使い、油で揚げたもの」ということである。 昔から、正月料理に加えられるとともに、焼酎の肴やお茶請け、また、子どものおやつとしても親しまれている。

お菓子

両棒餅(ぢゃんぼもち)

直径4~5センチほどの平たく伸ばした餅に2本の竹串が打ってあります。炭火で焼いたら、黒砂糖に醤油や味噌などを合わせて煮詰めたあんをかけて食べます。 武士が大小2本の刀を腰に差していた姿をまねたものといわれています。

白熊(しろくま)

かき氷に練乳をかけ、バナナ、メロン、スイカ、サクランボといった果物や甘納豆などを飾り付けて食べます。 名前の由来は諸説ありますが、「始まりの頃に使っていた練乳の缶に白熊の絵があったから」という説や、「真上から見ると白く丸いところが白熊の顔に似ているから」といった説などがあります。

あくまき

端午の節句の祝い菓子。 関ヶ原の戦いの際に薩摩藩の島津義弘公が日持ちのする兵糧として持参したのが始まりであると言われている。 その後、男の子がたくましく健やかに成長するように祈る、母の心のぬくもりに満ちた祝い餅菓子として端午の節句に作られるようになった。 灰汁と竹の皮を使うという保存と実益を兼ねた薩摩人の知恵が、食べものが腐敗しやすい高温多湿な鹿児島の食文化として今も受け継がれている。

けせんだんご

けせんの木とは、一般的にニッケ、シナモンと呼ばれるニッケイ属の木のことで、年間を通して暖かい気候の地域に育つ木で、昔は鹿児島県内のどこの家庭でも庭先に植えていた。 けせん団子はもともとは葉のついていない小豆団子で、家庭でつくられるほか、薩摩藩のお茶菓子の一つとしても提供されていた。 しかし、鹿児島独特の暑さで、すぐに傷んでしまうため、当時身近にあったけせんの木の葉に殺菌効果があることがわかり、団子に葉をつけたのが、けせん団子の始まりといわれている。

そら豆スウィーツ

指宿の特産品のひとつ“そら豆”を使ったスイーツが、市内の和・洋菓子店やベーカリーショップなどで手軽に味わえる。そら豆アイス、そらまめプリン、そら豆モンブラン、そら豆かすてら、そら豆パイ、そら豆マドレーヌ、そらまめクッキー、そら豆ドラ焼などが続々と登場。

からいもねったぼ

さつまいももち。 お正月のもちを搗(つ)くとき、最後の一くぼ(もち米一臼分)に、煮たさつまいもを入れて搗(つ)きあげる。 「ねったぼ」とは、練ったぼたもちとも、また「ぼったぼった」と練ってつくところからその名がついたともいわれている。

軽羹(かるかん)

山芋を使った蒸し菓子。 冠婚葬祭によく使われる贈答菓子の代表格で,その生い立ちは、28代島津斉彬公(しまづなりあきらこう)が菓子職人に創作させたと言われている。 材料の時よりむしあがると軽くなるので、軽い羹(あつもの)という意味で「かるかん」と言われるようになった。

飲み物

茶節(ちゃぶし)

指宿市一帯を中心とした薩摩半島南部の郷土料理。 疲労回復や二日酔いに効果があるとして、昔から食され愛されてきた。

知覧茶

日本三大茶に入れられることもある鹿児島茶は全国2位の生産量。日本で一番最初の収穫が行われる新茶として『大走り新茶』と呼ばれることが有名。なかでも知覧茶はブランド茶として高い評価を受けている。

芋焼酎

サツマイモが沖縄から伝わり、当時の殿様からサツマイモで作れないかと命令されて以来、芋焼酎が主流となり、現在に至る。